「かやぶきの家」と「室山農園どぶろく醸造所」の間に立つ瓦ぶきの建物です。
オープニングセレモニーには、溝口善兵衛 島根県知事・速水雄一 雲南市長・
有限会社木次乳業相談役の佐藤忠吉氏・室山農園のどぶろく造りの技術指導を
おこなっている農学博士の堀江修二氏・島根大学名誉教授の井口隆史氏・
「食の杜」の関係者などが出席して、施設の完成を祝いました。
木次町の幼稚園児達をまじえたテープカットののちに、
室山農園の新酒「八しおりのむろ山」を県知事と市長に試飲していただきました。
さらに、佐藤忠吉氏による忠庵の案内および説明がおこなわれました。
貴重な島根県産の木材がふんだんに使用されています。
今では見られない巨大な木材の数々は、主に構造材として使われており、
明治頃に建造された古民家に見られる伝統的な奥出雲の屋根組を再現しています。
大黒柱には36cm角もあるケヤキ、梁には湾曲した巨大な松、間柱には栗が使われています。
隣接する「かやぶきの家」と合わせて、継承すべき伝統技術が学べる場となることを意図しています。
日登地区に今後永らく受け継がれていくであろう新たな文化財が誕生しました。
「忠庵」は農業の体験実習、文化講演、健康道場、どぶろくを通じた交流など、
さまざまなイベントや事業に活用される予定です。
オープニングセレモニーの後は、奥出雲葡萄園にて県知事と「食の杜」関係者のランチミーティングが催され、中山間地の風土を活かした地域づくりや、有機農業と地産地消の推進について意見交換がおこなわれました。